コロナの状況が落ち着いたと思われた2020年秋、X ART活動再開のプログラムのひとつとして、以前より考えていた「アートを通じたコミュニケーションを気軽に楽しむ」をテーマにした、美味しい食事とセットになったアートツアーを開催することにしました。
今回はアドバイザリーメンバー山本豊津氏がオーナーの東京画廊にて「開廊70周年記念展」が開かれるタイミングで、山本氏による展覧会ツアー + おすすめのお店での食事会を「奥銀座アートツアー」と銘打って実施する事となりました。この展覧会には前・後期があるため、11月と12月の2回にわたり開催することといたしました。
参加者の募集に関しては、コロナの状況や準備期間を考えて関係者のみにご案内することとし、2021年から本格的に皆様にご案内する予定とさせていただきました。
展覧会の内容(展覧会リーフレットから抜粋)
70周年を記念して、弊廊の来歴を振り返る展覧会を二つの会期に分けて行います。第一回は、東京画廊が戦後美術を扱い始めた1960年代に焦点を当てます。九室会の斎藤義重、桂ゆき、吉原治郎、金煥基をはじめ、具体の白髪一雄、元永定正、ネオダダオルガナイザーズの吉村益信、篠原有司男、ハイレッドセンターの高松次郎など、当時のオリジナル作品を中心に展示致します。第二回は、60年代末から始まるもの派の作家と、70・80年代にいち早く紹介した韓国・中国の現代美術を展示します。限られたスペースではありますが、東アジアの現代美術の時代性を感じていただければ幸いに存じます。
1回目は11月14日(土)
5名の方のご参加で開かれました。 参加費¥15,000(税込み)
山本氏のわかりやすい解説は皆さんに大好評。今後このような企画をどんどん開催して欲しいという嬉しいお声をいただきました。ツアー終了後はギャラリーツアーで話題になった東京画廊の発祥の場所や街を散策しながら食事会の会場へ移動。
会場は、豊津さんが長年通う老舗洋食店「南蛮銀圓亭」。
皆さん美味しい料理を食べながら、山本氏の銀座の歴史等も交えたアート談義で、ギャラリーツアーの時とはひと味違う楽しい時間を過ごされていました。
2回目は12月12日(土)の開催予定が諸事情で18日(金)に日程変更。
今回の食事会は「そば所 よし田」を予約し参加募集を開始。
しかし開催日が近づくにつれコロナの感染状況が悪化。前回が好評だったので大変残念ではありましたが、食事会を中止しギャラリーツアーのみで開催(参加費は無料)することにしました。参加者は5名。(前回から引き続きのご参加は2名)
今回も美術館アイテム級の作品について、ギャラリストならではの体験を交えてひとつひとつ丁寧に解説されました。難解と思われがちな抽象的な現代美術も、話を聞き終わると皆さん作品を身近に感じていらっしゃる様でした。
今の状況で、このようなアートツアーを開催するのは難しいかとは思いますが、今回の手応えを後押しに、コロナ禍が落ち着き次第すぐに開催できる準備をしておきます。その際は多くの方がご参加下さり私たちが提案するアートコミュニケーションの楽しさを堪能していただければと思っております。ご期待下さい。